海苔のたねってどんなの?
海苔は植物なので種から育ちます。
正確に言えば、海藻類なので胞子です。
黄色く光っているのが、蛍光顕微鏡で見た海苔の胞子。
もちろん肉眼では見えないサイズです。
海苔のライフサイクルって結構複雑です。
春、海苔の葉から放出された果胞子(かほうし)が牡蠣(かき)の殻に潜り込み、それが糸状体と呼ばれる状態となって牡蠣殻で成長し夏を過ごします。
そして秋、水温が下がってくると糸状体で形成された胞子嚢(ほうしのう)から胞子が放出され、それが海苔となります。
詳細は以下のサイトをご覧ください。
上の画像もそのサイトから使わせてもらいました。
http://www.nori-japan.com/seisan/seisan-index.html
そうなんです。
海苔って夏場は牡蠣の殻に潜り込んで成長する習性があるんです。
この習性を利用し、春から種付け前まで海苔の果胞子を撒いた牡蠣殻を培養します。
白い牡蠣殻が、夏には海苔の糸状体がびっちり成長し真っ黒になります。
さて、種付け前の今日のお仕事。
夏に重ねて巻いた網。
この網を広げると、手のひら大の袋がいっぱい付いてます。
これも夏のうちに取り付けました。
この袋に、海苔の胞子いっぱいの牡蠣殻を入れます。
この網を海に張り、海中にぶらさがった袋の中の牡蠣殻から放出された胞子が海中を漂い、それが網に付着して、海苔として成長するんです。
いわば、網は海苔のプランター。
網はいくつもあるので、ひらすら袋に牡蠣殻を入れます。
牡蠣殻を入れ終わった網はトラックに乗せ、
最終的に船に載せます。
ふー、これで今日の仕事完了。
いよいよ明日が種付け日。
今年度の海苔収穫の第一歩です。
明日は朝早いので、今日は早めに休みます。
おやすみなさい。