前回のブログで、海苔のタネとその培養について紹介しました。
で、昨日はその生育具合をチェックしました。
福岡県では、7月、8月、9月の3回、組合ごとに水産試験場から先生を招き、組合員が培養している牡蠣(かき)の殻の海苔の糸状体、つまり海苔のタネの前段階の生育具合をチェックしてもらいます。
どういうふうにチェックするかというと、まず酸性の液に牡蠣の殻を浸します。
ある程度時間をおくと、牡蠣殻の石灰質の表面、つまり海苔の糸状体で黒くなった面が剥がれます。
海苔の糸状体はこの剥がれた表面に潜んでいます。
剥がれた表面を丁寧にスライドガラスに乗せます。
そして、それを水産試験場の先生に顕微鏡で見てもらい、生育具合を評価してもらいます。
今回の海苔糸状体の生育具合は、どこの生産者もまずまずでした。
この時期、高い水温のため障害を起こしてしまうこともあります。
10月の海苔の種付け(種まきみたいなもの)まで気を緩められません。
次回のチェックは来月末か10月上旬の予定です。