海苔生産者は乾燥作業も行います

 

海苔生産者の仕事は、海苔を育てて収穫するだけではありません。
他の海産物同様、乾燥して乾物にするまでが生産者の仕事です。

 

海で収穫した海苔は、陸まで持ち帰りトラックで工場まで運びます。
工場にある、海苔を溜めて攪拌(かくはん)するタンクへ移します。

 

撹拌タンクの中の海苔はこんな感じです。

 

 

その後、海苔の中に混じった異物を除去し、真水で洗浄し、ミンチにかけて海苔を細かく裁断します。

 

これがミンチで細かく裁断された海苔。
上の撹拌タンクの中の海苔と比べてみて、ペースト状になっているのがわかりますか?

 

 

そう、海苔ってミンチで細かく裁断してあのから四角いシート状の形にしてるんです。

 

四角いシート状に形成するのは、全自動の海苔乾燥機。
ちょうど和紙を漉(す)くように、型枠にドロドロのペースト状になった海苔を流し込みます。

 

 

 

それから、およそ2~3時間かけて乾燥。
手前のベルトコンベアを素早く流れているのが乾燥した海苔です。

 

 

ベルトコンベアから流れていく先には、角が欠けたり破れたりした海苔、完全に乾いてない海苔、異物が付いている海苔をはねる機械があり、良品だけが100枚束で結束されます。

 

 

ちなみに、これらの機械はほとんどの生産者が常設しています。

 

100枚一束で結ばれた海苔は、36束、つまり3,600枚で箱詰めされ、所属する漁業協同組合に出荷します。
生産者の仕事はここまでです。

 

 

 

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