毎年梅雨明けたくらいから、海苔網の準備を始めます。
今年は梅雨明けが早かったので、7月中旬くらいから始めました。
まずは、海苔シーズン終了後にきれいに洗い修繕した海苔網を数十枚ずつ重ね合わせます。
そこに浮き竹を付け、海苔のたねを入れる袋を付けます。
網の上にいくつも付けられている棒状のものが浮き竹です。
これは網が弛まず張った状態にするため、そして海で網が沈まないように「浮き」の役割を果たします。
今はプラスチック製ですが、昔は竹でした。
そして、これが海苔のたねを入れるための袋。
ちなみに、海苔のたねは牡蠣(かき)の殻の中で育つ習性があるので、牡蠣殻で培養します。
牡蠣殻の表面が真っ黒になってますよね?
この中に海苔のたねが入っています。
この牡蠣殻を袋に入れる作業は「種入れ」と呼ばれ、10月頃になります。
今は準備だけ。
浮き竹を付け、袋を付けたら網を巻き、倉庫に収納します。
この網に海苔のたねを入れて海に持ち出すのは10月頃。
「海苔の種付け」と呼ばれる、海苔シーズンで特に重要な作業です。
種付け作業がうまくいき、海苔が順調に成長すれば、種付けから1ヶ月で収穫できるようになります。
今年は網の準備に新戦力が。
立派に邪魔して手伝ってくれます(笑)
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