牡蠣ヒビ立て

先日、海苔漁師さん達で牡蠣(かき)ヒビ立てに行ってきました。
牡蠣ヒビとは、牡蠣の赤ちゃんが付着して育ちやすいように海中に立てる木や竹などのことです。

 

 

その牡蠣ヒビを立てるのは海苔漁師なので、牡蠣の養殖が目的ではありません。
いろいろ目的はありますが、ひとつは有明海の浄化のためです。
一粒の牡蠣で、1時間に一升瓶4本分の海水をろ過できる能力があるそうです。

 

 

 

 

今回、牡蠣ヒビとして立てるのは、使わなくなった海苔の資材。
2mにみたないくらいの長さです。
船にたくさん載せて現場に向かいます。

 

 

 

 

竹を刺して立てやすい水深になるまで待って、みんなで立て始めました。
それでもまだ胸あたりまでの深さなので、箱型の小さな舟に乗り移って立てます。

 

 

 

 

1時間くらいで牡蠣ヒビ立て終了。

 

 

 

 

もう数年前から始めた取り組みなので、去年以前の牡蠣ヒビも並んでいます。
以前に立てた牡蠣ヒビには、もちろんびっしりと牡蠣が付いています。

 

 

ちなみに、東京の日比谷(ひびや)という地名は、ヒビが由来なんだとか。
かつて東京湾の浅瀬だった日比谷は、牡蠣ではなく海苔養殖のために竹のヒビがたくさん立てられていたそうです。

 

 

少しでも牡蠣が海を浄化してくれることを願っています。

 

 

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