海遍路とシーカヤック

昨日、伝習館高校において、「森と里と海のつながり-人と自然をつなぎ、未来を見据える~2~海遍路から見えるコト」と題して田中克先生の講演がありました。
参加してきました。

 

田中克先生は、京都大学名誉教授、NPO法人森は海の恋人理事。
自然再生を目的とした森から海までのつながりの科学「森里海連環学」を提唱され、現在、有明海と三陸の海の再生を共通の課題として、陸と海の境界域に当たる水際の復元に取り組んでおられます。

 

 

先日の西日本新聞でも、諫早湾干拓問題で持論を述べられてました。

 

その田中先生が東北三陸の海をシーカヤックで海遍路されました。

シーカヤックで沿岸を移動し漁村を訪問します。
それにより、海岸の自然や海に生きる人々と出会い話を聴き、それぞれの繋がり、海からの恵みやリスクを実感しようという試みです。
その体験をもとに、高校生をメインにお話しされました。

 

 

正直、海での仕事が日常の私からすれば、特に新鮮味がある内容というわけではありませんでしたが、田中先生のお話を真摯に聞く高校生達を目の当たりにすると襟を正さずにはおれませんでした。
自分が高校生の頃って、こんなに海に関心持ってなかったなあ。
もう20年近く前の自分と彼らを重ね合わせて見ていました。
熱意ある彼らの存在が嬉しいです。

 

来年の4月下旬から2週間ほど、田中先生達は有明海を海遍路するそうです。
その際、地元の高校生達も巻き込みたいそうです。
若い彼らには、ぜひ参加して有明海を体験してもらい、もっと海に興味を持ってもらいたいです。
私もできる範囲でお手伝いできたら、と考えています。

 

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