二番摘みと初入札

現在、一番摘みを収穫し終え、二番摘みを収穫中です。
そして今日は、今年最初の海苔の入札会でした。

 

海苔は一度収獲したら終わりではなく、何度も何度も収獲します。
イメージとしては、海苔網から伸びた海苔芽を刈り採っていく感じです。

 

 

刈り採った残りの海苔芽が成長し、またそれを刈り採り、そして成長したら刈り採る。
その最初に刈り採った新芽の海苔を一番摘み海苔といいます。
一番摘みは口溶け、歯切れが良く、うまみ成分も豊富な美味しい海苔です。
一番摘み海苔を収穫した後、また伸びた海苔を刈り採ったものが二番摘みです。
品質は若干一番摘みよりも落ちますが、それでも上質な海苔の部類です。
その後、三番摘み、四番摘み…と、繰り返し収穫していきます。
その度に品質は落ちていきます。

 

 

そして、海苔生産者の仕事は海苔を育てて収穫するだけでなく、乾燥して四角いシート状にするまで。
ほとんどの生産者は海苔を製品化する大型の乾燥機械を持っています。

 

製品化された海苔は100枚で束ねられ、3,600枚で箱詰めされて出荷します。
そこから先は生産者の手を離れ、各漁業組合で品質によって等級分けされ、入札にかけられます。

 

 

入札会は、海苔の見本が入った箱が等級別に並び、それを入札指定を受けた商社が吟味していきます。
入札なので、一番高い値を付けた商社が落札します。
海苔の入札の値段は生産者の収入に直接繋がっているので、生産者にとっても入札結果は毎回気になります。

 

本日は、海苔の収穫期間の11月から4月までの間に10回行われる入札会の初回(県や産地によって入札日は違います)。
福岡の海苔生産者はみんなソワソワしています。

 

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