牡蠣殻外しました

海苔の採苗日(種付け日)から3日目。
今日、海苔のたね(胞子)を出す牡蠣殻を海苔網から外しました。

 

海苔網には、海苔のたねを放出する牡蠣殻を入れた袋がたくさんぶら下がっています。

 

 

毎日海苔のたねがちゃんと海苔網に付いたか、網を切ってきて蛍光顕微鏡でチェックします。
海苔のたねは肉眼では見えないくらいとても小さいです。
適度にたねが付いたと判断したら、袋を外します。

 

 

 

海苔のたねは、網にたくさん付きすぎても少なすぎても良くないです。
牡蠣殻の熟度やタイミングによって、ほとんどたねが出なかったり、たくさん出たりします。
たねが少なすぎたら後々収量が少なくなるし、多すぎたら病害が入りやすく成長も遅いです。
適度ってなかなか難しいんです。

 

これが取り外した袋。
中には牡蠣殻が入ってます。

 

 

ちなみに、袋の中の牡蠣殻はこんな感じです。
海苔のたねが出ていくたびに、黒かった牡蠣殻がだんだんと白くなっていきます。

 

 

顕微鏡でしか見られない海苔のたねはこれから細胞分裂をして少しずつ成長します。
あと1週間もすれば肉眼視できるようになります。

 

海苔の良し悪しは、種付けから3週間くらいの管理で半分以上は決まると言われています。
この期間、海苔漁師は大事に海苔を育てます。

 

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