海苔網の展開

今日で種付けから17日目。
もう海苔の赤ちゃんは数ミリから1㎝くらい、遠目にも肉眼視できるサイズになりました。

 

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この黒いのが海苔の赤ちゃんです。

 

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そんな時期に、重ねていた海苔網を広げていく作業を行います。
どんな作業かというと、種付けには30枚重ねだった海苔網を、3枚重ねに分けます。つまり、30枚重ねから3枚重ねが10列できることになります。

 

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海苔漁師によってやり方や枚数は違いますが、30枚→3枚、もしくは30枚→15枚→3枚という分け方が一般的です。

 

種付けの時に海苔網を30枚に重ねているのは、種付けの効率がよく、管理が楽だからです。
しかし、日数が経つと海苔網が汚れることによって海苔の成長が阻害されます。
また、太陽の光の届き方で上の網と下の網で成長のスピードに差がでてきます。
日光が届きにくい下の網は、どうしても成長が遅れがちです。
そういうわけで、海苔の成長具合を見て重ねていた網の枚数を3枚にし、空いている漁場へ持って行きます。
最終的には1枚にしますが、その前段階として3枚にします。
この作業は、「網の展開作業」と呼ばれています。
こうやって海苔漁場が日に日に海苔網で埋まっていきます。

 

展開作業を行う箱船に、ちぎれた海苔の赤ちゃんがたくさん付いていました。
数日前まではまだまだちぎれて付いたりしないくらいの長さだったんです。

 

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まだまだ1㎝に満たない長さの海苔芽ですが、これがあと数日もすれば数㎝まで成長します。

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