冷凍網の張り込み日が延期になりました

20141231073316

 

いよいよ23日から冷凍網の張り込みだ!
と気合が入っていた矢先、延期の知らせが入りました。

 

原因は、赤潮による栄養塩の低下。
栄養塩とは、海苔などの海藻の生育に必要な栄養(窒素・リン・ケイ素)のことです。
12月に入って発生した赤潮の影響で有明海の栄養塩は日に日に減少し、今は冷凍網海苔の順調な生育に必要なだけの栄養がありません。
福岡県有明海区では、23日から二期作目の冷凍網を海に張ることを決定していましたが、上記の理由で延期し、26日からと仮決定しました。

 

海苔の栄養となる栄養塩は、山や森で作られ、雨が降ることによって川から海へ流れこんできます。
この栄養塩が少ないと海苔や海藻の生育不良になりますが、逆に多すぎると富栄養化が起こりプランクトンが増え赤潮が発生します。
そして赤潮によって栄養塩が減少します。
何でも適度が一番です。

 

ここ数日の降雨によって海の栄養塩の回復が期待できる反面、赤潮が更に悪化する危険性もあるという、二期作目を順調にスタートするには判断が難しい海況です。
26日までに栄養塩が回復し、赤潮も落ち着いて冷凍網を張れるのか、それとも年末まで海況が回復せず年明けてからの冷凍網張りになるのか。
海の仕事は天候と海況に振り回されっぱなしです。

トップに戻る