ラッカサンと蛍光顕微鏡

海苔の採苗日(種付け日)から3日目に海苔のタネ(胞子)を出す牡蠣殻を海苔網から外しました。
今年は台風21号の影響で大変でした。

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海苔網には、海苔のタネを放出する牡蠣殻を入れたビニールの袋(ラッカサン)がたくさんぶら下がっています。
牡蠣殻から放出された海苔のタネが海苔網に付着し、そこから海苔の成長が始まります。
ただし、必ずしもその日のうちに海苔のたねが放出されて海苔網に付着するわけではなく、その牡蠣殻の熟度や海況、水温などの諸条件によって変わります。

 

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海苔のタネを放出した牡蠣殻。

 

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そのため、海苔のタネがちゃんと海苔網に付いたか、毎日網糸を切ってきて蛍光顕微鏡でチェックします。
海苔のたねは肉眼では見えないくらいとても小さいのです。
適度なタネの付き具合と判断したらラッカサンを外します。

 

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海苔のたねは、網にたくさん付きすぎても少なすぎても良くないです。
たねが少なすぎたら収量が少なくなるし、多すぎたら病害が入りやすく成長も遅いです。
適度ってなかなか難しいんです。

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