前回の海苔の乾燥作業の続きです。
http://ariakesuisan.com/2011/01/29/%e6%b5%b7%e8%8b%94%e3%81%ae%e4%b9%be%e7%87%a5%e4%bd%9c%e6%a5%ad1/
ミンチで細かく裁断された海苔は、全自動海苔乾燥機で和紙を漉(す)くようにしてあの四角いシート状に形成します。
およそ2~3時間かけて乾燥します。
手前のベルトコンベアを素早く流れているのが乾燥した海苔です。
ベルトコンベアから流れていく先には、角が欠けたり破れたりした海苔、完全に乾いてない海苔、異物が付いている海苔をはねる機械が。
私が子供の頃までは、角が欠けたり破れたりした海苔や異物が付いた海苔は肉眼で確認してはねていました。
それらの海苔をはねた後、10枚ずつ重なって海苔折り曲げ機へ流れていき、100枚一束で帯で結んでくれます。
これも昔は手で結んでました。
今は楽だなあ。
ちなみに、これらの機械はほとんどの生産者が常設しています。
100枚一束で結ばれた海苔は、36束、つまり3,600枚で箱詰めされ、所属する漁業協同組合に出荷します。
生産者の仕事はここまで。
各漁業協同組合に集められた海苔は、検査員によって色、ツヤ、味などの品質を検査し、等級を付けていきます。
等級が付いた海苔は入札会に集められ、多くの商社や加工メーカーが値段をつけます。
入札なので、一番高い値段をつけた会社がその海苔を購入することができるわけです。