今日は、海苔漁師さん達で牡蠣(かき)ヒビ立てに行ってきました。
牡蠣ヒビとは、牡蠣の赤ちゃんが付着して育ちやすいように海中に立てる木や竹などのことです。
その牡蠣ヒビを立てるのは海苔漁師なので、牡蠣の養殖が目的ではありません。
有明海の浄化のためです。
一粒の牡蠣で、1時間に一升瓶4本分の海水をろ過できる能力があるそうです。
すごい!
この日は干潮が朝10時だったので、出発したのは夜明け前。
干潮時には汐が引いて浅くなるため、船が近づけません。
早めに現場に到着し、汐が引いて牡蠣ヒビが立てられるくらいの水深になるまで待ちます。
この竹が牡蠣ヒビです。
2mに満たないくらいに切ってます。
竹を刺して立てやすい水深になったので、みんなで立て始めました。
それでもまだ胸あたりまでの深さなので、箱型の小さな舟に乗り移って立てます。
牡蠣ヒビ立て終了!
6時過ぎから立て始めて、7時には終わりました。
早朝とはいえ暑かった。。。
もう数年前から始めた取り組みなので、去年以前の牡蠣ヒビも並んでいます。
以前に立てた牡蠣ヒビには、もちろんびっしりと牡蠣が付いています。
ちなみに、東京の日比谷(ひびや)という地名は、ヒビが由来なんだそうです。
かつて東京湾の浅瀬だった日比谷は、牡蠣ではなく海苔養殖のために竹のヒビがたくさん立てられていたんだとか。
現在の東京湾でも、牡蠣による水質浄化実験が行われているそうです。
海で生きる漁師として、これからも海をきれいにする活動を続けていきたいです。