海苔の色落ちと海の栄養

現在、8番摘み中です。
だんだん海苔の品質も落ちてきました。

 

 

上の画像、左は1月上旬の海苔で、右はここ最近の海苔です。
一般的に、海苔は何回も収獲する度に少しずつ品質が落ちていき、海の栄養が少なくなってくると、海苔の色がだんだん浅くなっていきます。
ひどい漁場では、もっと色が浅く、段ボールみたいな色の海苔になります。
これを「色落ち」と言い、色落ちがひどい海苔は商品として使えないため、もう生産終了となります。

 

海苔にとって必要な栄養は栄養塩と言い、雨が降ることによって山や川から流れこんできます。
適度な雨が降れば、海苔の状態もいくらか回復します。
でも、多すぎると今度はプランクトンが増えすぎたり、海苔の病害が蔓延たりします。
プランクトンが増えすぎると、また海の栄養がなくなり、海苔の色落ちに拍車がかかります。
海苔病害が蔓延すると、ひどい場合は生産不能になります。
自然界のバランスって難しいです。

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