海苔のタネの生育具合

前回のブログで、海苔のタネとその培養について紹介しました。

http://ariakesuisan.com/2011/09/04/%e5%a4%8f%e3%81%ae%e6%b5%b7%e8%8b%94%e3%81%af%e3%81%a9%e3%81%93%ef%bc%9f/

で、昨日はその生育具合をチェックしました。

福岡県では、7月、8月、9月の3回、組合ごとに水産試験場から先生を招き、組合員が培養している牡蠣(かき)の殻の海苔の糸状体、つまり海苔のタネの前段階の生育具合をチェックしてもらいます。

どういうふうにチェックするかというと、まず酸性の液に牡蠣の殻を浸します。

ある程度時間をおくと、牡蠣殻の石灰質の表面、つまり海苔の糸状体で黒くなった面が剥がれます。

海苔の糸状体はこの剥がれた表面に潜んでいます。

三代目ぶれ海苔帖

剥がれた表面を丁寧にスライドガラスに乗せます。

三代目ぶれ海苔帖

そして、それを水産試験場の先生に顕微鏡で見てもらい、生育具合を評価してもらいます。

三代目ぶれ海苔帖

今回の海苔糸状体の生育具合は、どこの生産者もまずまずでした。

この時期、高い水温のため障害を起こしてしまうこともあります。

10月の海苔の種付け(種まきみたいなもの)まで気を緩められません。

次回のチェックは来月末か10月上旬の予定です。

 

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