大川市にある風浪宮は、海上守護の神様です。
その風浪宮には、旧暦四月一日に行われる沖詣り海神祭という神事があります。
本日5月18日がそのお祭りでした。
今日はあいにくの雨のため、神主さんも御幣も防水モードです。
地元の漁師が風浪宮近くで御幣や神主さんらを小舟に乗せ、漁港まで行きます。
漁港には、神主さんの他にも一般客を乗せるための地元の海苔漁師の船が出航を待っています。
どの船にも吹き流しが付けられています。
準備が整うと、神事を行う人達を乗せる御座船と呼ばれる船を先頭に、順番に出航します。
(以下の写真は去年のものです)
地元の漁船数隻で有明海に詣でるのは、神話の時代、神功皇后がこの地の漁師の協力を得て新羅親征を成したことに由来しています。
ちなみに、皇后に従い船団の海上指揮をとった安曇磯良丸は風浪宮の初代宮司となり、現宮司はその御子孫にあたります。
そして有明海に到着。
干潟が出る場所に碇を降ろし、潮が引くのを待ちます。
船から降りれるくらいの水位になったら祭壇の準備をし、神事を行います。
神事が終わると、潮が満つまで潮干狩りに興じます。
ちなみに、船の名前に「丸」をつけるのは風浪宮初代宮司安曇磯良丸に由来するとする説があります。
安曇磯良丸は大川の漁師の祖先みたいな存在です。
【風浪宮】
http://www.ofurousan.jp/