前回のブログで紹介した冷凍網作業(二期作目の海苔網作り)が終わると、海苔漁師同士があいさつ代わりに口にするのは、「いつから摘む?」
昔海苔を手摘みしていた頃の名残で、機械で刈り採るようになった今でも、海苔を「摘む」といいます。
そう、もう新海苔初収穫なんです。
アリアケスイサンでは、昨晩が初摘みでした。
やっとこの日を迎えることができました。
毎年のことですが、収穫できるサイズまで海苔が成長したのを確認した時は高揚感すらあります。
気合を入れて、夜摘みに行きます。
夜摘むのは、昼より夜の方が品質が良く、海苔が傷みにくいから。
初摘みの海苔はとにかくデリケートなんです。
摘んだ海苔を船のイケスに入れて持ち帰り、陸揚げしてトラックで工場まで運びます。
こんなトロトロした海苔が。
海苔乾燥機で四角いシート状に漉かれ。
初摘みの乾海苔になりました。
光沢がイマイチありませんが、味は満足いく甘みがありました。
100枚束でまとめて箱詰め、そして出荷します。
今晩も初摘みです。
初摘みは一日だけでなく、数日続きます。
これから昼夜問わずの生活に突入するので、一層気が引き締まります。