冷凍する網を作る作業

海苔の種付けから27日目。
現在、冷凍網作業中です。
冷凍網とは、海苔芽が5cm前後に成長した網を冷凍庫に入庫し、海苔芽を冬眠状態にする方法です。

適切に解凍すれば、海苔はまた成長します。

 

なぜ海苔網を冷凍するのか、それはそのまま海に張っている海苔網の収穫が終わった後、再び収穫できるようにするためです。
最初に海に張っている海苔網は、晩秋から収穫し始めるために秋芽網と呼ばれています。
その秋芽網が収穫を終えた後、冷凍庫から出庫して海に張る網は冷凍網と呼ばれています。
冷凍網を海に持っていくのは年末から1月初旬にかけてです。
なので、簡単に言えば海苔は二期作なんです。

 

さて、その冷凍網を作る作業風景。
写真は、以前取材に来ていただいた「産直や蔵肆 」さんのブログ
の画像をお借りしています。

 

夜明け前に海に出て、冷凍するための網を持ち帰ってきます。
(冷凍用以外の網はそのまま漁場に張っています)
青いコンテナの中に、海苔網が入っています。
自宅兼工場まで持ち帰り、専用の脱水機で脱水します。

 

 

脱水した海苔網を、事前に設置していた網干し場に持っていきます。

 

 

脱水した海苔網をよく広げて干し場にかけていきます。

 

 

海苔網を全部干し終わった干し場です。

 

 

乾き具合をチェックし、適度に乾燥したら取りこみます。
乾きすぎもよくないし、半乾きもよくないです。

 

 

取りこんだ網は袋に詰めて冷凍庫へ持って行きます。
網はマイナス25℃に保たれた冷凍庫の中で、出庫されて海に張られる日を待ちます。

 

 

この冷凍網作業はだいたい4日前後行いますが、それが終わればいよいよ初収穫が待っています。
その年の海苔の成長のスピードにもよりますが、種付けからおよそ1ヶ月で収穫できます。
今月16日で種付けから1ヶ月。
あと数日後です。

 

 

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